- 畳のシミは、水などをこぼしたときにそこだけ変色してしまうのが原因です。
- 畳の変色は、完全には解明されていませんが、植物が枯れることによって黄色く変化するのと同じだと考えられています。
植物が緑色に見えるのは葉緑素のためですが、植物が枯れるとこの葉緑素が破壊されてしまい緑色から黄色へと変色するわけです。このとき、大きな役割をするのがタンニンだと言われています。(タンニンは、柿やお茶の渋みとしても知られています)
- 畳表は、泥染めと乾燥によって葉緑素を不活性化させていますが、同時にタンニンも不活性化させています。ところが、タンニンは水に溶けやすく活性化しやすいために、水に濡れた部分だけが変色すると考えられています。
- 畳表の緑の元が壊れてしまっているので、これを戻すことはできません。
- 畳ワックスなどの商品が出ていますが、これらは染料や顔料で緑色を着色するもので、お世辞にも新しい畳の色とは言えません。
- ちなみに、通常の日焼けは紫外線による葉緑素の破壊と考えられています。
Last-modified: 2007-03-25 (日) 06:04:02 (JST) (6600d) by ゲスト