畳のほりごめ さんの日記
2013
1月
30
(水)
20:13
マダニの話題と畳のダニ
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社長のぼやき(^^;
本文
ダニが媒介する新感染症、国内初確認?中国で前例
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130130-00000002-cbn-soci
今日のニュース以来、この件でご相談の電話を何件か頂きました。
おそらく、検索で辿り着く方もいらっしゃるでしょうから、まとめておきますね。
ダニと一口に言っても様々な種類がいます。
その生活パターンや、エサとなるものも全く違っていますね。
マダニは、殆どの場合草むらなどに生息していますが、彼らの一生は動物にくっついたままが理想のようです。
(理想・・と言うとおかしな話ですが)
卵から孵った幼ダニは1mm位。吸血のために動物に取り憑きます。この時は、犬やネコが多いようです。
一旦落下して、脱皮をして若いダニに成長、また動物に取り憑きを繰り返し、3?4mmまで成長します。
成長した親ダニは、1?2週間もかけて吸血して、その後地面に落ち卵を産む・・・というサイクルです。
一方、家の中のダニは、基本的にはコナダニとツメダニに別れています。
コナダニは、食べこぼし・フケ・アカなどのいわゆる「埃」やカビをエサとしています。
このコナダニを補食(吸血)するダニがツメダニです。
ツメダニは人を刺す場合があります。
イエダニと言われる種類は、ネズミなどに寄生することが多く、このネズミが死んだときに、人間の生活空間に近く、補食出来ないときに人を刺す場合があります。
さて、よく言われる「畳のダニ」というのは、どんなダニでしょうか?
そうです。カビが繁殖することに伴って繁殖してしまうコナダニと、その次の繁殖ステージのツメダニです。
昔からの畳は、ワラを圧縮した畳床が0.2mmほどの体長のコナダニの住処になりやすく、新品の畳表や、新築の含水量の多さでカビの繁殖が進んだときに、それにともないツメダニが繁殖してしまいました。
なので、畳に起因するダニと、マダニは全く別の経路だと言うことです。
畳でマダニが大繁殖することは有り得ませんのでご安心下さい。
仮に、人やペットをエサとしてマダニが繁殖してしまう部屋があるとすれば(そんなことは起きえないのですが)、それは畳やカーペットは全く関係ありません。
数ミリの大きさですから、丁寧な掃除と殺虫剤で十分に殺すことが出来ます。
畳とダニの因果関係は、カビとコナダニの関係で、ツメダニの繁殖が進むこと。
防止するためには、畳床に木質繊維ボードや発泡フォームを使い、畳表のカビに気をつける、もしくはプラスチック系の畳表などを採用し、カビの繁殖の可能性を断つ、です。
ヒステリックに「畳の針を刺す殺虫剤」は使わないで下さい。
最近の畳の多くは、ワラ畳床ではナイので全く効果が無いどころか、発泡フォームを溶かす可能性もあります。
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